村の性生活と借地権

ある家の主人が亡くなると後家が二人出来ると言われた。何のことかわかった。昔は林業が主力の村で貧しかった。白米も昭和30年代まで盆と正月だけがほとんどだったと。他にレジャーが無いから聞くところによると結構下半身の交流も盛んだ。
ある時の冬、地元の民宿で何かの用事で炬燵に入ってそこの主人と話が終ったので酒を飲み始めた。そこへ数軒先の奥さん、50歳前後の未亡人がやってきて話に加わった。
ここの貧しい村では評判のスケコマさんらしく少し酔いがまわってきたところ未亡人を口説き始めた。炬燵の中で足で未亡人の股座を押しながら「貸せやい。」などと抜かす。未亡人もまんざらでもなさそうだが、私の手前「よせやい。」などと言って帰って行った。
この「貸せやい。」はおもしろい表現だと思ったが、後日業界の借地権の講習があり正しいまとを得た表現だとつくづく感じた。
夫婦では自分の生殖器は自分の物でありながら自由に使えない、もし相手に無断で使ってばれれば怒って事を起こした相手に慰謝料を請求出来る。独占権のある借地権である。今回片方が後家だが民宿の親父は奥さんに怒られるか離婚されるかもしれないがこの後家さんは相手の奥さんから訴えられることになる。
自分の独占すべき使用権を無断で使われたのだから当然だ。従って貸せやいお借り致しますの口説き文句はやらせろなどよりははるかに上品で正しい日本語の使い方である。

☆ヤキトリ屋と顧客の会話

店の前のやきとり屋を5年前に当社のテナント仲介で開業しました。親爺は朝8時半に準備にかかる。まもなく齢70を超えるだろう。仕込みが終了し、5時から販売開始、オーナー親爺1人だけ。焼くのにコツがあるらしい。毎日いつも人が行列とまでいかないが3人から10人ぐらいは並ぶ。9時で終了。職業病として焼けた炭を見つめる時間が長いので目をやられるとのこと。
立ちっぱなしで9時までがんばるなあ。売上高も予想がつくが好調なのは確実に伝わってくる。親爺、あんまり稼ぐなよ、命あってのものだねだぞなどと私がからかう。まんざらでもなさそうに笑う顔は自信に満ちたいい顔だ。
先日、会社のハス前なので孫が生意気にやきとり食べたいなどというので2人の孫と並んで待っていたところ若いアンチャン風の人がきて早く焼いてくれなどと親爺をせかす。
 アンチャン : 3本焼いてくれよ、急ぐんだから。
 親 爺   : …………。
 私と孫たちは焼き鳥の煙の中、立って待っている、他のお客も3人ほどいる。
 5分ほどたって
 アンチャン : 親爺、急いでるんだから早くしてくれねえか。
 親爺    : うちは5本以上でないと売らねえんだ。
 アンチャン : (むっとして)そんなこといっていいのか。そんなこと言うからこの店はヒマなんだ。

 親爺    : 余計なお世話だ。やきとり渡してお金を貰って初めてお客だ。金はおまえのものだが、やきとりは

         まだこっちのもんだ。うちはうちのやり方があるんだ。(一心に焼き鳥を焼きながら)気に入らな

         きゃよその焼き鳥屋へ行けよ。
 アンチャン : キレた様子で生ヤキトリのケー

         スを強く手でたたきながらこんな店二度と来るか、と再度強くケースをたたく。
 親爺    : 人の家の物をこわすな、パトカー呼ぶぞ、今後店の中に入るな。前の通りも通らせねえといいたい

         がそれは仕方がねえから
 アンチャン : パトカー呼ぶなら呼んでみろ
 親爺    : (携帯でパトカーを呼ぶ振りをする)
 アンチャン : (急いで消える)

他の客と私達は大笑い、孫たちも神妙だったがホッとしたようだった。私も一度でいいから憎たらしい厭らしいお客に言ってみたいなあ。
このヤキトリ屋の焼き方は、焼き方が勝負らしく1人のお客の注文を焼き終わらないと次のお客の注文品を焼くことをしない。焼き方で味の良し悪しを決めているのです。
平和な日本の日曜日。

☆今年のリゾート不動産

リゾート不動産はどん底、市場は冷え切っている。それでも1区画数十万円の土地となると買手がつく。顧客掘り起こしに各社躍起だが、業績が上がる社は少ないようです。この不景気で今時別荘でもあるまい。別荘建築もそっと内緒で海外旅行の気分で別荘建築も世間に知られたくない心境の人が多い。第2の人生をやっとの決心で建てた別荘は使用頻度が高くなればなるほど安い買い物になるとつくづく感じます。(やらせる側からみると)
今年は当社で値下がりしない別荘地を目指し1区画500坪、100万円(土地のみ)、1000坪200万円という土地をインターネットで売り出してみた。造成中というより、元々あった村の人達が使用していた道路を車が通行できるようにして修理して水道を配管するのです。平坦地とはいかないが、その反面日本百名山が見えるし遠景が効くので心地よい別荘地となります。
別荘希望の方々の反響を期待していましたが、ドッグラン(犬の運動場)、ボーイスカウトのキャンプ場などこちらで予想もつかない利用目的のユーザーからの反響に驚いています。元スキー場という特殊な現況から考えて、1000坪(3300***)という土地のまたは森林に囲まれた空間があれば畑、森の観察、プライバシーの保持などは充分可能です。反対に少し寂しいし、冬の除雪もいささかお金がかかるから冬は使わないようにする。いずれにしても標高1000メートルで湿気のないすがすがしさ、夏はクーラーは不要、天国です。
この別荘地の特徴は歩いて10分ぐらいでいける範囲内で、昔からの約200戸、1000人の部落がある。林業、農業が主産業で1500年位からの歴史がある。
この地元の人達と別荘所有者は買い物、給油、工事、メンテナンスでどうしても身近に付き合うようになる。都会のネズミと田舎のネズミの物々交換だって生まれてくる。そしてこの部落の人達は概して排他的ではないことがよそ者としては有り難い。高原野菜の季節になります。トマト、キャベツなどスーパーのものとは甘味が違うのは歴然です。敷地の中でターザンごっこ、ツリーハウスなど子供も大人も思いきり遊んで頂きたい。

☆ローカル線の中で

先日所用で、朝7時20分ごろ上越線沼田駅から乗車した。ホームには既に高校生が待っていて女子高校生はミニスカートに白いソックスだ。自分より年上のサラリーマン、OLなどには目もくれずに一目散に乗り込むと空席に素早く席を取り、座席はここで満員となる。席をとった高校生は早速携帯電話にてメールを打つ人、友人とおしゃべりする人、よく見ると少し化粧もしているらしいが、ふんぞり返ってもいる。
今時の女子高校生はこんなものかとも思ったが、学校や家庭では躾とまで言わないが、少しは大人が見て不愉快にならない程度の態度、風体に気を配って貰いたい。
新前橋から乗り換えて上毛線に乗ると途中から今度は男子高校生がぞろりと乗ってきた。皆一様に頭は恐竜の頭のように茶髪で上にとんがり上げている。ズボンはケツのすぐ上までずり下げている。携帯遊びや、老人席におかまいなしに座り我が物顔だ。カバンなどもっていたかしら、このクソガキども学校に何しにゆくのかしら、勉強?とんでもない?友人づくり?それもいいだろう。しかし、どう見ても生産的な事とは縁遠い印象だ。どこかの国の大臣ではないが国語の勉強などきちんとしているのだろうか。辛子明太子を幸子明太子、牛耳るをみみうしるなどと読まないようにして貰いたいものだ。
やがてこの高校生たちも否が応でも社会人となり、親となる日も来るのだがいささか将来に不安を感じてしまう。
しかし、このようにしてしまったのは私の子供にきちんとしつけなかった、その子達がまたその子供にきちんとしつけられなかったのかもしれない。我々大人がそうさせてしまったのだ。もう遅いか、否そうではない。今、自分の孫にもきちんと教えよう。

☆日中ビル建築事情

先日、中国の友人の紹介で中国国内で分譲マンション、オフィスビルなどを手がけるディベロッパーの社長が訪ねてきた。六本木ヒルズやミッドタウンなど最新の都内の建物などを見学した後自分が現在手がけている中国深圳での大がかりな高層ビル開発事業に使用したい部材建材を視察に来た。私に案内しろと。
何を目的にを具体的に確認するために、泊まっている日比谷のペニンシュラホテルを訪問した。日本に9年いる一ツ橋大学院の女子留学生が通訳として上海出身の陸さん、40代後半の張社長に会う。
あらかじめ必要なテナントが入る玄関ドアやウィンドウ、階段出入口や案内版など最新デザインの物が欲しいらしい。来日する2日前に突然の連絡ですからこちらもサッシュメーカーなどに問い合わせ見本市、展示物を探すのに汗をかいていた。それでも当日まで4~5社の資料を取り寄せメーカーのアポイントメントも済ませた。
会って話の内容を確認すると、昨日ミッドタウン、六本木ヒルズ、赤坂サカスなどを見学してきて日本のデザインと技術はすばらしい。現在自分の開発事業現物にて是非同じものを使用したいとのこと。
年商約400億(日本円)、現在の深圳の総事業費は約200億から300億だ。全体像のパーツをみると一部テナントビル、分譲住宅ビルで外装中、テナントビルに日本のデザインと部材を使いたいとのこと。
驚くことに既に全体の建物のうちスケルトンまで出来上がっているではないか。
ここで日中の建築方法の違い、慣習の違いをまざまざと見せつけられる。設計図などはきちんとあるのかしらとも言いたくなる。
とりあえずミッドタウンに3人で行き、張社長自身お気に入りの場所数十個所を見せられる。本人がデジカメであたりかまわずパチパチと写す。通訳にあまり大っぴらにやるなと注意するが伝えない。言っても聞かないからだろう。時間と金と頭脳が費やされた場所の作り方だから無断で写すことをやめた方がいいというとようやく通訳どうりにした。
そのあとあらかじめアポイント済のサッシュメーカーに行く。
説明を受けるがどうもしっくりこない。通訳の女性で建築内容にはうといためもあるし中国と日本の習慣の違いが頻繁にあらわれてくる。
テナント大型高級ビルは設計士とゼネコンがイニシアチブをとり、ほとんどの部材がオリジナルにその場所のために洗練された設計士や経験豊かなゼネコンの社員たちが日本の気候風土や耐震性、雨対策などを考えて時間をかけみがかれた感性を更にみがきその場所だけの世界を作り出すのです。しかし、中国ではその設計士の役割と立場がきくところによると、あいまいでオーナー、施主の力が圧倒的に強いらしい。更にこのサッシュメーカーの事務所で手順などを説明してもどうもこの社長理解できなくて、ミッドタウンのつくりをその気にいった部分を切り取って船に乗せそのまま運べないかのような希望をのたまうのだ。
この気に入った出入口やウィンドウをそのままどこかで売っていないかなどと希望しているようだった。
全部注文製作などといってもわからないようだ。設計図、全体図、パーツなどからどういう建物がいいか提案しますとのメーカー側の説明も理解できないのです。ミッドタウン建設に参加したメーカーなのでどんな対応でも出来ますとのことも理解できないのです。
そのメーカーの展示場には個人住宅用のモデルケースしかないのでどうしてミッドタウンの様な素晴らしいものがここにはないのかと不満そう。
既に出来上がっているビルのスケルトンの後に部材を探していることにここのアルミサッシュメーカーも驚くことしきり。私も通訳と社長に限界を感じてサッシュメーカーの訪問は2件でやめた。海外に強い某サッシュメーカーの中国北京事務所の連絡場所を教えて別れた。

足尾鉱山

わたらせ渓谷鉄道にて足尾鉱山跡を訪ねてみた。
群馬県桐生駅から第三セクター鉄道わたらせ渓谷鉄道に乗る午後3時頃、桐生市は昔から織物の町で発展したが今はさびれてしまってパチンコ機械製造の会社が一時羽振りを利かせたが他市へ行ってしまい全国の地方都市と同じように昔を知っている人にとっては寂しい限りです。
第3セクターわたらせ鉄道に乗りこみ大間々の町に入ると渡良瀬川の右岸を走るようになる。上流に草木ダムもあるためこの川の水は少ない。日本全国特に太平洋側の河川は総じて水量が少ない。隆々たる流れなどは河口の近くに行かなければ見られない。
途中から大手ツーリストの主婦の観光客が1両編成にどっと20人ぐらい乗り込んできた。関西弁で70歳代の人達だ。カメラで窓から写真を撮る人、仲間の処を歩き回る人、外の景色はそっちのけでしゃべくりまわるオバタリアン。その他は地元高校生が帰宅する社内。ローカル色満点だ。列車は左岸に渡り草木ダム近くになると長い長いトンネルに入る。薄暗い車中にやわらかくて心地よい関西弁が聞こえる。
桜が満開の駅でこの団体客は下車し車内は静かになった。トンネルに入りトンネルを出るともう足尾が近い。
足尾鉱山が国策にて隆盛をきわめたこの町は戦前は宇都宮に次ぐ栃木県第2の規模の都市であった。当時6万~10万とかの人口が現在は2000人だそうです。鉱山町特有の軒の低い家が並び廃墟と化した建物が目につく。草むらに小学校の門柱だけが建っていた。人のにおいがするのだがうら寂しい気持ちになる。映画館、遊郭などの跡地も見学。戦争前は銅を産出、鉱毒事件は下流の足利市などで生じて公害の原点といわれた足尾鉱山だが銅を採取した後の残土を町中あちこちに捨て、小学校の校庭にも捨てた。捨てる場所もなく渡良瀬川へこの残土が入りこみ公害となったのだ。銅を製錬する時に出る煙が周囲の草木のほとんどを枯れさせてその結果、山が崩れ閉鎖した。今でもその防止のための土塁工事や植林が行われている。
戦争中ですから文句を言えばお国のため天皇陛下のため頑張れと言われ我慢するしかなかったのかもしれない。ここで産出する銅が3パチ歩兵銃や機関銃、大砲の玉になったのだろう。当時、強制労働の中国人も数千人いたとも聞くが、事実ですからこのつけは未だはらわれていない。中国が強大な力をつけ20年後にGDPは日本を追い抜くのは確実なので今のうち正式に国家として罰を認め謝罪をしておかないと何倍もつけを払うようになるかもしれない。近代日本史の負の遺産だがつい最近の60年ぐらい前まで栄えていた町が急に寂れたこの町をみると今すぐ元の映画館や小学校が現われてくるように脳裏に浮かぶのは何とも栄枯衰盛をしみじみ感じ入りうら寂しい限りだ。
いろいろな歴史があり時代に翻弄された足尾の町を通り終点間藤駅に着くと4月中旬だというのに前年より10日も早い桜が満開であった。

北国の春は未だ遠し

スキー場に雪が無い。春スキーと言えどもスキー人口激変は言いようがない。スキーシーズンが終わると山菜の季節だが、地元農家は種まき、植え付け、田うねりなど農業に忙しい時期になります。日差しが暖かくなり赤ゲラ類が木の中の虫をつつき始めると本格的な春ですが、地方の不景気も酷い。大工さんも仕事がなく手持ち無沙汰で昼間から酒ばかり飲んでいる人もいる。
公共事業が皆無に近い地方は倒産が予想される土建会社があとをたたないし、測量会社、建築会社、下請企業の裾野の大きいこの業界が、元請の中小ゼネコンが倒産しても100人200人と失業者が出て一部の人しか再就職が出来ない。美人と乞食は大都市に集まる。同じ労力で実入りが多いのが人口の多い町で、乞食も田舎では余り物もカラスに拾われたりおもらいも少ない。
水商売のホステスも札幌すすきのから銀座へ、青森、秋田、山形の人は仙台一番町経由で銀座赤坂へと出世街道をグレードアップしてゆく。もちろんそれなりに並大抵の努力ではすまないその道中に磨きをかけているのだろうけど。
盛り場ブルースが流行する様、今では見る影もない地方の飲み屋街が多い。いつか来る春期待しましょう。

☆建物は長持ちするよう建てたい

不景気の真最中、日本経済の立直りは内需拡大しかないと言われている。しかし無能な政府に具体策は見当たらない。バラまきの定額給付金は景気回復の起爆剤になるかどうか疑問だ。内需拡大の方法として住宅投資を挙げた評論家がいたが、指摘によれば新築住宅を建てたそばからどんどん価値が下がり25年程度で0円の評価となり土地だけの価格になってしまう。また、日本の木造住宅の平均建替え年数も28年と聞く。この年間総投資額が19兆円、毎年19兆20年で380兆円が失われた。
国家としては大損し続けているが、ハウスメーカーはこの建替えが無いと建築界全体も困る。自動車と同じで古い形のものを使用していると恥ずかしいと思わせる営業政策が功を奏し家も車も、ついでにスキー用具ともどんどん新しいものが売れた。我々国民ももうこんなことに騙されないことが分りつつある。結局住宅については安普請でとりあえず第1取得者はリーズナブルな物件を求める。上福岡などの昭和40年代3DK150万円、頭金30万円、20年ローン金利11.2%でどんどん売れたが現在のこの団地の風景はやるせない。ドイツでは1代目が土地を買って外部工事だけを、2代目は基礎工事とガレージだけ、3代目が建物本体を建てて完成すると聞いたことがある。1代1代が出来る限りの予算を取り、数100年はも持つ家を建てると聞いた。こういう家が並ぶと町としても魅力のあるものになり、人気も出てきて誰もが住みたくなるような町になり不動産価値も下がらない。ドイツは石の文化、日本は木の文化の違いはあるが、京都や奈良、蔵の町の地方都市を見れば長持ちし誰もが住みたい町は共通です。
一方、別荘も同様に土地が広く地勢的に優れた場所で、建物にそれなりにお金をかけた別荘は価値が下がらない。人気の旧軽井沢や箱根強羅、伊豆などの高級別荘は換金性も高く、価値もそれほど落ちなくして売れる。
弊社で扱っているマイナーな別荘地は土地建物で1500万円ぐらいを15年前に建てたものが500万円前後でしか換金されない。これも損失が激しいし、庶民が別荘を持つことが可能ですが15年20年ぐらい使用して3分の1に価格も落ちるのは何とも理屈に合いません。住宅も別荘も中古市場物が活性化すればいささかでも景気回復に役立つ。これには基礎的な建物に対する考え方を日本人が変えると共に、国の政策としては建物調査システム確立、省エネリフォーム(リーズナブルな条件)優遇税制、ローンの普及バックアップなど必要です。麻生太郎首相どんどん良いと思われる意見を取り入れて早く景気を回復させると人気も上がるし総理大臣も望みどうり長くやっていられるよ。
当社も今までの100坪200坪の別荘地の販売が年を経るごとに売れ行きが下がって来ましたので昨年秋から1区画500坪~1000坪を100万円~200万円の価格でインターネットで売りに出したところ反響が少しづつ増え、冬の雪中案内(スノーモービルで案内)3組、これから雪解けを待って5組の案内の予約が取れました。ところがお客様に土地利用の目的はほとんど全く別荘以外の利用目的の方たちでした。例を上げればドッグラン、ボーイスカウトキャンプ場、特別養老施設等々、こちらが全く予想していなかった利用目的です。春先ゴールデンウィークのご案内を楽しみにしています。

何もない時は団結、連帯

芥川龍之介の羅生門に出てくるこの世の地獄は、
ある寺が不景気のため荒れ果てて、それを良いことに狐狸が住み盗人が棲み、しまいには引き取り手のない死人をこの寺に置いてゆく。
気味悪がって誰も近寄らないがカラスが死体をついばみにくる。そこにある下人がやってくる。お屋敷を解雇されたあてもないどうにもならない下人がやってくる。寺の付近では餓死した死体を犬が喰っている。自分もそうなるかもしれない。選択肢は限られている。餓死するか盗人になるか、しかし勇気がない、と。しばらくして門の中の2階に物音が聞こえおそるおそる登ってみるとやせこけた老婆が死体の毛を1本1本抜いてそれを食べている。死人になっても髪の毛と爪には栄養が回るから喰って生き延びていると老婆は言う。下人はこんなひどい事をする奴は許せんと老婆を引き倒し老婆の衣類をはぎとり……。とある。
解雇された契約社員はホームレスになるしか方法がないテレビに出てくる人達を思い浮かべる。残された方法は連帯だ。連帯しかない。そもそも労働組合の発生思想はここからだ。資本家に対して力もない金もない体を売る労働だけの労働者は団結、連帯しかないと気付いたのだろう。やけになって秋葉原など誰でも良かったから殺したなどと決して考えてはいけない。

医療

日本の医療制度は先進国の中では進んでいると言われている。特にアメリカの貧乏層は医者にかかれない。中進国の中国も同様、薬が買えないから子供を死なせた、目がつぶれたなどには事欠かない。日本も19世紀以前は金持ちしか医者にかかれなかった。つまり貧乏人は病気になれば自分で山野草や昔からの知恵で薬草などで治すしかなかった。
後期高齢者医療は、貧乏な老人はあまり周囲に迷惑を掛けずに死んで呉れと言うことだ。ただこれを立場上言ってはまずいから政治家は言わないが本音なのだ。楢山節考を読めばよくわかる。アメリカインディアンも他部族との戦いや移動で、病人や老人は足手まといになるので自分の部族が全滅を免れるため、1人静かに群れを離れ1人死に場所をみつけるのです。
1人のために全員が困ることはやめよう1人だけ死ねば他の人が助かる。種族保存の本能だろう。たとえば介護で夫婦どちらかが重度の介護を要するようになった時介護される人とする人が2引く1は1ではないので2-1=1、さらに介護する人1人が必要になり2-1-1=0となるのです。その上”0”では経済基盤が崩れるのでここで完璧なライフラインが必要となるのです。これも政治、国、つまり私も含めて貧困層にもう少し手厚くすることが先決だろう。
安心した老後を送るには他人のことは顧みずやたら金を貯めて心配無しとするのでは人生あまりにもさびしい!断じて負け惜しみではないと信じたい。

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