片品村村会議員選挙今昔

昭和30年代 

 村長選で村は真二つ。選挙違反で村中の多くの人が逮捕されました。警察の取り調べで白状してしまう人が多い中で白状させられるのを嫌って日本刀で首を切って自殺を図った人もいる。幸い命は助かったが保険もない時代なので治療代に100万円必要。田地田畑すべてを売って支払ったと。今ではその人の田地田畑が皆様の別荘地になっているかもしれませんよ。

 昭和55年頃の村会議員選挙でのこと

  20人中2人しか落選しない村会議員選挙が始まった。当時は飛ぶ鳥も落とす勢いの土建屋の社長さんが立候補した。自宅の左隣の家が選挙事務所、右隣が飲み食い処、投票日10日前からは毎日飲めや唄えやの大騒ぎ、麻雀、花札のご開帳、負ければお小遣いまで頂ける、この社長さんは第2位で見事当選。当選した後、この社長さん金儲けは上手だが、恥はかいても字は書けないタイプ。議会でも4年の任期中1回だけ、発言というより夜会議が終了した後「俺の下駄がねえ。」とこれだけ。更に村民がこの村会議員の土建屋社長に村への頼みごとに行くと、「お前にはすでに金も渡してあるし飲ませ喰わせしてあるので貸しがある。だからそんなことを俺に頼みに来るな。」と。