正月はええもんだ

正月はええもんだ
木っ葉のような餅食って
雪のようなママ(ごはん)食べて
木片のような魚(とと)添えて
嫁ごに行くよなべべを着て
油のような酒飲んで
正月はええもんだ

 

昔から全国的に伝わるわらべ歌ですが、普段は質素な生活だが正月だけは楽しみなごちそうが食えるという訳です。盆と正月だけ白米を食べた昭和30年代まで地方では皆同様に子供達もお年玉を少しだけ貰って家族揃って集まり、大晦日には紅白歌合戦を見ながら除夜の鐘を聞き、近所のお寺や神社に初詣で気分も新たに新年を迎えなんとなく大人も一息入れる時でぼーっとしたとの記憶を思い出します。
今回も何の疑問もなく大晦日を迎え一番鶏が鳴けば否応なしに元旦を迎え年が越せる。年末など何処吹く風です。一年の締め括りをやり過ごしやれやれ今年も終わりかなぁと思っても少ししか感慨を感じず、明けて正月も特別に決心をするなど面倒だし、一年の計は元旦にありなどと頭のすみにはあるが酒でも飲めばたちまちどこかに吹飛びうだうだと正月が過ぎて行きました。
又々子供の頃の正月を思い出して『正月はええもんだ』と思い直してみる。質素な生活の往時は、双六などの早上がり御褒美はあめやみかん。羊羹・チョコレートなどは最上品でした。こたつに入り干柿や南京豆を食べながら双六のサイコロを振り、上りが近くなるとサイコロの出目を祈るようにころがしたものでした。みかんやチョコレートを狙って・・。中には上り近くの出目を狙ってサイコロをころがさずに置くように出目を狙うズルイお姉さんもいて、私の姉が「あの○○子ちゃんはいつもズルするんだから。」などとぼやいていたのを思い出します。
振り返れば年末のクリスマスケーキでキリストをアーメンし、元旦には神社仏閣をお参りし柏手を打ち無病息災を感謝したりお願いしたりする。苦しい時の神頼みで多神教・葬式仏教なんでもありです。無節操も甚だしい。一神教のアラブの回教徒の人達から見ればインド人、いや、アラブ人もびっくり!!です。アラブの諺に『敵は一回気を付けろ。味方はいつも気を付けろ。』というのがありますが、我々日本人には想像も出来ない過酷な自然風土があるのですね。こういうところに一神教が育つ風土があるのかもしれません。
乱立状態の政党も年末の選挙の結果賽は投げられてしまったのですから見守るしかありません。しかし何となく空しい気がして現政権の安倍晋三にはあまり期待はしていない。前回の自民党政権の終わりに一番貢献したのは彼だし、病名も分からずに体調不良のせいにして政権を放り出してしまったのですから。取り巻きも漢字の読めない麻生太郎君だろう?右翼的と呼ばれる強行発言の北朝鮮との拉致問題も何も解決できなかったのですから。それでも消去法で“だましの政党・うそつき政党の民主党”よりはマシだと今回政権を自民党に選んだ私達国民の責任は重大です。
戦争もないしやっと食って行けるし、こうして正月を迎えられ朝から酒を飲み、シリアやアフリカに比べれば平和はありがたいとしみじみ思う正月です。
正月はええもんだ。