気がついたら日本百名山の60個ぐらい登っていました。学生時代に多少冬山を含め経験があるので50代の中頃から暇をみつけて高年登山者となりました。
現在日本百名山のほとんどは日帰り登山が可能で、加えてリフトやケーブルなどで頂上近くまで登れる。我々高年・老年登山者には楽で良いが物足りない感じもする。昔の登山意欲がここ数年前から湧き出て来た感じで、ひとつの山を登ると下山時には次の登山候補を頭のなかでめぐらしている。
数えてみたら20代に登っていたのが約40峰。南北日本アルプス・奥秩父・八ヶ岳・白山・後立山・剣岳などは11月下旬単独で雷鳥沢から何も見えない霧の中を山小屋から15時間位かけて登り、50代からは約20峰登る。始めは最北端の利尻と最南端の屋久島の宮之浦岳。
ここで若いころ登っておけば良かったと後悔しているのは百名山の中では南アルプスの光岳。隣の3000m級の聖岳は2度程登ったが、目立たない・低い・登山価値が無いと思っていて登らなかったのは今でも後悔している。同様に東北の山々も。若い頃はやたらとアルプス志向で、ただただ重い荷物を横幅広いキスリングに詰め込み担いでピークーとハンマーする東北の山々は当時の山屋にとってはあまり人気がありませんでした。ですから心残りなので飯豊連峰・朝日連峰・北海道のトムラウシなどに今後登ってみたいと思っているが、体力に自信がないのでふもとや行ける所まで行ってみようかとも考えている。
数年前に尾瀬の燧岳に行ったとき、頂上で他の登山者から「会津駒ヶ岳は上品な山でいいですよ。」と言われた。上品な山があるなら下品な山もあるだろうと思いめぐらし、売店だらけでハイヒールで行ける筑波山や、空缶とうんこだらけで世界遺産にはづれた冨士山、頂上近くまで簡単に行ける乗鞍・岩木山などかとも考えていた。
上品な山、新潟では巻機山、東北では鳥海山などかしら。
山のぼり
返信