ショーバイ ショーバイ

バブル当時の昔話
ある地方の同業者の話。新幹線の駅から歩いて行ける山林を数千坪所有していた。当時ゼネコン大手・マンション業者らは血眼になって土地を買い漁り地価もウナギ昇りだった。今となっては夢のようだった。
この業者所有の山林に2億円とか3億円とかの買手が2社あった。手付金5000万円をすぐ払って契約したいとか。どちらか迷っていたところ倍ぐらいの価格をつけた大手ゼネコンが出現。これにこの社長さんぐらぐら心が動き2社を断ってしまった。この大手ゼネコンは一向に手付金を支払う様子がなかったが、社長はゼネコンが買うのは間違いないと言い続け、そのうちバブルが崩壊してしまった。元も子もなくなってこの山林は今でもそのまま。借金も払えなくなり彼の会社は休業状態だ。虻蜂取らずとらずとはこのことだ。

 

思い出した寓話
骨を咥えた犬が水を飲もうと川へ行き水面に写った自分の姿を見てもう一つ別の骨があると口を開いて水面に写った骨に噛みつこうとワンと吠えたら咥えていた骨も水に落ちて流されてしまった。
 
つづいて犬の話
家の中で犬を飼っている大の犬好きの奥様が喘息になった。家族の一員なので我慢。自分の命、健康、いずれ選択する時が来る。
無足多足は家に上げるなと祖父から言われたことがある私ではあるが動物は嫌いではない。しかし死という悲しさがあるのでその悲しむことへの恐怖心から動物を飼わない。自分より長生きする鶴や亀が私の枕元に来て「おじいさんそろそろ別れだなあ。安心して天国に行ってくれ。」とほっぺたや耳などをつつかれ手などに柔らかく噛みつかれながら死にたいなあ!!

新潟の旅

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高速道路より越後駒ヶ岳を望む

 

3月 新潟の祭り動と静。
そのⅠ[動] 日本三大奇祭 浦佐毘沙門堂の『裸押合い祭り』

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3月3日夜6時が開始。毘沙門堂内は大きなロウソクをかかえたさらしを巻いた若者達が4~5列に並び行進、うがい鉢という真水の池に入り身体を清めます。氷点下の中5人一組で並び中学生・青年・壮年の順で各100人から150人の一団がこの池に入り念仏を唱えるのが20秒ぐらい。中には寒くて躊躇している中学生もいる。池の番人は池の上から大ロウソクを持ってどなりつけるとこの中学生も決心して池に飛び込むのです。観衆は大笑い。池を出ると駆け足で堂内に飛び込み、徐々にその数が増えるとご本尊を守る内陣が「サンヨ、サンヨ」と掛声を。まわりからも「サンヨ、サンヨ」と声が掛かる。大きな声が響き出す。やがて「まくぞ、まくぞ」と掛声が変わると「まけよ、まけよ」と呼応する。しばしのやり取りが続いた後、内陣が頭上に福物・もちなどを投げるとそれを求めて何本もの手が伸び激しく奪い合う。裸同士が激しくこすり合される寒さもなんのその。その熱気は観衆も飲み込む程でした。これが夜11時頃まで続く。祭りの当事者・観衆、町中一体の感じでした。

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堂内(内陣)で福物やもちを取り合う人達。なかなか中に入ることが出来ないでいた。

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そのⅡ[静] 村上市『町屋の人形さま巡り』

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御存知皇太子妃雅子様の御実家の町又は鮭と温泉の町の村上市の、伝統の町造りの各商店が飾る豪華な段飾りのおひな様を歩いて見て回るお祭りで、3月1日から4月3日までの長いお祭り。郵便局や各商店が表の通りから見えるとこに飾ってあるおひな様はお店の中に入っても各商店の人達が丁寧に説明してくてたり、奥の部屋に通してくれて説明までしてくれる。昔の暮らし・昔からの家具、それも無料で・・・。
駅前の観光案内所でお祭りの概要を聞き案内図を頂き、車とトイレは市役所でとの御指示でパーキング。あとはのんびりと徒歩で見て回ることになりました。ぞろぞろと観光客が居るわけでもなく、時々会う程度が丁度良い。途中の気のきいたレストランも少なめが丁度良い。半日から一日たっぷり見て回れるし、鮭の町村上の象徴『イヨボヤ会館』のサケの博物館の見学、鮭料理のレストランもあります。風情があって静かな落ち着いた町並みも屋根の向きが統一されているせいか品の良いたたずまいです。また、歩き疲れたらうれしいシャトルバスも利用したい。健脚向きのレンタサイクルも利用するといいのです。上品で静かな町の静かなお祭りでした。

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