平均年齢と認知症

群馬県の上毛新聞は広げても読むところが3分とないが、毎日死亡者欄がありこれだけは毎日見るという地元の人が多い。暇にまかせてある日の上毛新聞を読むと死亡者欄の平均年齢は80歳、中には17歳の高校生もいて不慮の事故か生まれた時からの虚弱体質なのかなあと親御さんの気持ちを思うと悲しい。自分の孫がもしそうだったらなどとも想像してしまう。
その新聞を読んだのは私の友人宅。彼は認知症の妻の母と暮らしているが、私に打ち明けてくれた話の内容は悲惨だった。
家の中のものは隠してしまう。自分のお金を暇さえあれば数えている。自分のお金を隠しただろうと私の友人に平気で言う。火の元も油断がならない。「婿のお前などに絶対に世話にならねえ。」(今、現に世話になっているくせに)。
彼の妻は実母を施設に入れるのはお金も掛かるし忍びないとのことで、夫にも我慢してもらい、もう少しひどくなったら入れようとのことでした。彼は測量という仕事柄お客様宅を回るときに認知の義母を同行させ、お客様に了解の上仕事をするのだそうです。じっと車の中で待っているそうですが、口答えやトイレなど我慢するのが大変で犬より始末が悪いとのこと。時々夫婦喧嘩にもなり、又、妻と義母との間のやりとりも時には激しいものになるそうです。妻が、弟には4千万円もくれてやり家も建ててあげたのに私にはゴミだけ置いて行ったと言い、遠いところに離れている弟に電話して「これから母を連れていくから。」ガチャン!!と電話を切るそうです。
先日も息子が父親を殺したニュースをテレビで知ったが、多分認知症の父親だったのだろう。我慢に我慢を重ねて耐えられなくなって逆上し殺したのだろう。その気持ちよくわかるよと私の友人が・・・