敵は本能寺、アメリカだ、沖縄普天間

五月までに移転を決めると鳩山首相は自信たっぷりの発言だが、あっと驚くような解決策が出そうもない。
沖縄へ行ってみるとわかるが、島の高台にはアメリカ軍基地があり、広々とした住宅や庭ゴルフ場など高級感が漂う。一方沖縄住民は基地の周辺や浜辺にへばりつくように住んでいる。そして爆音に悩まされ、殺人、少女を強姦した米兵は基地内へ逃げ込むと日本の警察は手が出せない。治外法権に悔し涙の日々を送る。
戦時中も本土決戦のため沖縄住民が意図的に戦争に巻き込まれ人口の四人に一人が死亡した。本土のための時間稼ぎのために。
ようやく決戦植民地から日本復帰を果たしても日本全体の75%の米軍基地がこの地にあり住民を苦しめている。
このところ鳩山政権の批判が強まっているが、それでは自民党の時代はこの様な移転問題はどうして起きなかったのでしょうか。政権はアメリカべったりで特に小泉政権の時はブッシュのぽちと呼ばれた小泉純一郎は時に盲目的に言う事を聞き、沖縄基地移転どころか、アフガンやイラクへのアメリカ侵略戦争、つまり正しくない戦争に数百億円のお金まで献上する民主党を肩入れするつもりはないが、沖縄の問題を大きくした功績は結果として点数をあげる。この問題解決はアメリカ基地が日本から引き上げることしか解決の道はない。戦後60数年たった今、世界情勢も劣化し、ソ連がこけ、子供だましの北朝鮮のはったりに悪乗りする防衛問題も冷静に見れば米軍基地は不要なのだ。
先ずアメリカとの話し合いなくしては何も解決しない。それにはどうしたらいいか、答えは簡単だが。先ず日本人全体が沖縄の状態を自分のことと思うこと、これが難しい。自分の生活に追われている毎日、沖縄まで飛行機で行ってデモ参加などの行動は出来ない。しかし都内なら60年安住デモの時のように何十万人が国会議事堂にデモを繰り返すことだ。そうなると民主党政権は否が応でもアメリカに国民の声として強く国内沖縄基地を国外への徴兵を申し出るしかないだろう。
日米安保の堅持を主張するが、民主主義の国としてまさか日本を武力をもって攻撃してくることもないだろうし、中国が台頭するなかフィリピンと同じように米軍を引き上げざるを得なくなるではないか。
今毎日五月まで鳩山首相が結論を出すと言っているが、無理だろう。グアムがいい、その他の国内移転は何処にもないなどと喧々諤々だが、敵はアメリカにあることは漸く鳥越俊太郎が言い出したが、他は鳩山氏のリーダーシップの無さやたらい回し論に明け暮れている。まるで知恵のない夫婦の喧嘩だ。
本当の問題は外にあるのに、外圧のため気分が悪くなるととりあえず近くにいる者に当り散らす悪い癖というか、感情論に走り本当にその問題を解決する糸口が見つからないで右往左往するのだ。敵は本能寺、アメリカで日本安保条約を見直し、国民の声として基地撤去を強く申し入れる。アメリカにへつらってきた今までの政権と違うのだと見せてやって欲しい。右翼も借金取りのときだけに街宣車を使うのではなく、こういう時こそ日の丸の国旗をなびかせ街宣車で米軍基地や国会議事堂をデモって頂戴よ。
左翼も最近静かな共産党も赤旗を立ててデモの先頭に立ち、落ち目の日本を救いたまえ。と言いたい。
日の丸掲揚を学校の先生だけに向けていじめないで米軍か、国会議事堂に向けて旗なびかせ強気をくじき弱きを助ける石原慎太郎知事もここはひとつアメリカ軍基地にノウと言って大衆を引っ張って貰いたい。