リゾート不動産会社社員のぼやき

(1)ある別荘地管理会社の社員の胸のうち
ある別荘地管理会社の悩みは、お客さんは管理費を沢山使うほど喜んでくれる、会社は出来るだけ使うな、節約しろという。この狭間の中で管理業を営んでいくのは当初からわかっていることだ。それではこのあたりの基準やよりどころは何か。数字や決まりで実行してもうまくいかないだろう。そうではなくて多分真心だろう。本当に自分が別荘地を持ち暮らして不便を感じることを取り除くことだろう。その次に自分が不便なことと思う尺度では判断しないことだ。相手の不便の内容を一言で片付けないで、よくよく吟味してみることだ。他の別荘管理人から同じ問題を聞いてみることだ。現実に現場で別荘暮らしをしている人達と毎日接していると、この様に考えてしまう。私は会社にとって好ましい人物だろうか?
(2)ある別荘地販売不動産会社の社員のおもい
私はここ十数年別荘地を販売することに一生懸命だった。他の社員と比べてもそこそこの実績を残してきた。しかし最近土地を買って別荘を建てた人々の別荘ライフが気にかかる。本当に楽しんでくれているのだろうか?そうだ、自分のやっている仕事は本来顧客の目的の入り口に過ぎなかったのだ。土地を買い別荘を建てて利用する、私達のやってきたことの最終目的はお客様が別荘を建てて楽しく過ごすことのお手伝いだったんだ、これがうまく出来なければお客様も満足できるはずがない。
これからの商売は会社の都合ではなく、お客様のニーズに応えることだ、それが最優先だ。その結果として土地も売れるし別荘も建つのだ。ひいては会社の業績も上がるのだ。とかく土地の販売は大きなお金が動いて営業員や会社にとっては嬉しいが、その対極にあるのが管理業務だ。地味な仕事で苦情処理や細かいトラブルなど処理におわれるストレスも溜まる。ある会社の社員は別荘地管理業務はストレスを喰って肥れというか並みの人間ではとても無理だ。しかし別荘ライフを楽しんでいるお客様を見ているとこちらも心が和む。自分の好みにあっている商売だと最近つくづく思う。