北国の春は未だ遠し

スキー場に雪が無い。春スキーと言えどもスキー人口激変は言いようがない。スキーシーズンが終わると山菜の季節だが、地元農家は種まき、植え付け、田うねりなど農業に忙しい時期になります。日差しが暖かくなり赤ゲラ類が木の中の虫をつつき始めると本格的な春ですが、地方の不景気も酷い。大工さんも仕事がなく手持ち無沙汰で昼間から酒ばかり飲んでいる人もいる。
公共事業が皆無に近い地方は倒産が予想される土建会社があとをたたないし、測量会社、建築会社、下請企業の裾野の大きいこの業界が、元請の中小ゼネコンが倒産しても100人200人と失業者が出て一部の人しか再就職が出来ない。美人と乞食は大都市に集まる。同じ労力で実入りが多いのが人口の多い町で、乞食も田舎では余り物もカラスに拾われたりおもらいも少ない。
水商売のホステスも札幌すすきのから銀座へ、青森、秋田、山形の人は仙台一番町経由で銀座赤坂へと出世街道をグレードアップしてゆく。もちろんそれなりに並大抵の努力ではすまないその道中に磨きをかけているのだろうけど。
盛り場ブルースが流行する様、今では見る影もない地方の飲み屋街が多い。いつか来る春期待しましょう。