高速道路より越後駒ヶ岳を望む
3月 新潟の祭り動と静。
そのⅠ[動] 日本三大奇祭 浦佐毘沙門堂の『裸押合い祭り』
3月3日夜6時が開始。毘沙門堂内は大きなロウソクをかかえたさらしを巻いた若者達が4~5列に並び行進、うがい鉢という真水の池に入り身体を清めます。氷点下の中5人一組で並び中学生・青年・壮年の順で各100人から150人の一団がこの池に入り念仏を唱えるのが20秒ぐらい。中には寒くて躊躇している中学生もいる。池の番人は池の上から大ロウソクを持ってどなりつけるとこの中学生も決心して池に飛び込むのです。観衆は大笑い。池を出ると駆け足で堂内に飛び込み、徐々にその数が増えるとご本尊を守る内陣が「サンヨ、サンヨ」と掛声を。まわりからも「サンヨ、サンヨ」と声が掛かる。大きな声が響き出す。やがて「まくぞ、まくぞ」と掛声が変わると「まけよ、まけよ」と呼応する。しばしのやり取りが続いた後、内陣が頭上に福物・もちなどを投げるとそれを求めて何本もの手が伸び激しく奪い合う。裸同士が激しくこすり合される寒さもなんのその。その熱気は観衆も飲み込む程でした。これが夜11時頃まで続く。祭りの当事者・観衆、町中一体の感じでした。
堂内(内陣)で福物やもちを取り合う人達。なかなか中に入ることが出来ないでいた。
そのⅡ[静] 村上市『町屋の人形さま巡り』
御存知皇太子妃雅子様の御実家の町又は鮭と温泉の町の村上市の、伝統の町造りの各商店が飾る豪華な段飾りのおひな様を歩いて見て回るお祭りで、3月1日から4月3日までの長いお祭り。郵便局や各商店が表の通りから見えるとこに飾ってあるおひな様はお店の中に入っても各商店の人達が丁寧に説明してくてたり、奥の部屋に通してくれて説明までしてくれる。昔の暮らし・昔からの家具、それも無料で・・・。
駅前の観光案内所でお祭りの概要を聞き案内図を頂き、車とトイレは市役所でとの御指示でパーキング。あとはのんびりと徒歩で見て回ることになりました。ぞろぞろと観光客が居るわけでもなく、時々会う程度が丁度良い。途中の気のきいたレストランも少なめが丁度良い。半日から一日たっぷり見て回れるし、鮭の町村上の象徴『イヨボヤ会館』のサケの博物館の見学、鮭料理のレストランもあります。風情があって静かな落ち着いた町並みも屋根の向きが統一されているせいか品の良いたたずまいです。また、歩き疲れたらうれしいシャトルバスも利用したい。健脚向きのレンタサイクルも利用するといいのです。上品で静かな町の静かなお祭りでした。