何事も他人事の日本の政治。
昨年1年は日本全体がまるで悪魔にでも遭遇したかのような年でした。
不景気、災害、ていたらくの政治等々。当社にとっても私の業務中の足骨折、源泉修理の失敗工事、売上減少等々でした。苦しい時の神頼みとは言うが神社にお参りする気力も無いわ、こちらは。おまけにこの冬の寒さときたら只者ではないぞ。水道管は凍るは、風邪はひくは。馬鹿は風邪ひかぬと申しますが今年は例外で阿呆でも風邪ひくわい。
東日本大震災、人災の福島原発対応の政治の拙さ。原因は政治家が他人事として考えているから。
災害現地に行ってまる1日でもゴミ処理でも手伝った国会議員でもいるか。偉そうに威張りくさって首になった九州出身の大臣もいたっけ。
戦争だってそうだ。司令官は本部で指揮をとるとは聞こえが良いが前線で死ぬのはいつも一兵卒が最初。自分は死なないのです。
ヨーロッパの政治家が絶対戦争を起こさせない方法を考え出した。戦争が始まったら1週間以内に大統領の実子の男子全員は最前線で戦う。次に首相の男子、防衛大臣のせがれ、閣僚のせがれ達と、これに背いたり抜け道は一切なし。こうなれば戦争しようとは言わなくなると。つまり戦争を始めるのは自分と身内には直面しないから。他人事なのです。
今の日本政治は他人事と考えるから八方ふさがり空気が漂って充満している。ガス抜きとして大阪の橋下市長のブームとなった。テロでも起きて大臣や東京電力の経営者が次々と殺されたら拍手してスッキリすると思う人も多いのだろうとも思う。学生のデモもなし、去勢されたように元気なし。
この他人事で対応する原発事故・津波災害ですからスピード、心にとどく暖かさ、きめ細かい対応が欠けてしまうのでしょう。
群馬県の私の事業所に福島原発事故による避難人達がいました。1泊3食付2,500円で村長が先頭に立ち村のお金で避難させなさいとなった。数百人が南相馬市から避難民として来た。災害発生から間もない3月下旬ですからかなり寒いので、避難民はやることが無いから1日中テレビを見てストーブはつけっ放し、3食付き2,500円では到底合わないと辞退するペンションもありました。又避難民同士でケンカ、誰が手伝った手伝わないでもめる。村役場からは雇用をしてくれと依頼があり1人2ヶ月迄雇用した。又、現地の中華店を居抜きで借り一家で成業中の人達も。評判もまずまず。
そのうち南相馬に帰った人も他の地方へ避難になった人達もいて今年はここに避難民はいない。
顔見知りの女性に亭主が死んで数ヶ月もしない50代の主婦がいるが、避難民の男と仲良くなっている様子。私が「中年後家と乞食は3日やったらやめられねえと言うがどうだい。」とたずねると、死んだ亭主は甲斐性なしの飲んだくれで苦労していた彼女は「そりゃあもう。」とまんざらでもなさそう。そして7月に勤めていた忙しい酒屋を放り出して仲良くなった避難民の男と福島へ行ってしまった。しかしダマサレタと思ってか数ヶ月で戻ってきて元の職場で元気いっぱい、疲れなし。
平和である。