元々粘りのある食べ物は体に良いとされていますが、納豆もそのひとつです。
私は小さい頃疎開先での小学生で昭和26年中頃近所の個人納豆製造販売をするとこにアルバイトをしたことがある。毎朝リヤカーにわらで包んだ納豆を各家に配達するのです。リヤカーの後押し個人の家へ。そこの親爺がリヤカーを引っ張りながら掛け声を掛ける。配達先は決まっている家もあって道路からその玄関先まで届けるのが僕の役目、あとはリヤカーの後押しあとは親爺が用足しなどでリヤカーを離れるときの見張りです。食糧事情が良くない時代でよく売れた記憶があります。ところがある突然この納豆屋が製造中止となり、行かなくてもよいことになった。なぜか食中毒だ。納豆が原因で食中毒が生じたが人が一人か二人死んだようだった。倉庫の中でねずみの小便が原因らしい。在庫の納豆は全てただで貰えるからと言われたので近所の人達は何十人も押しかけあっという間に片付いた。私の家は貰いに行かなかったように記憶している。やはりいくら食糧事情が悪くて家族7人(両親と兄弟5人)とは言え生命の安全を親は考えたらしい。その事故の生じる数日前に美味しい食べ方を教えてくれたのが納豆屋の親爺さん
1、食べるだけ入る大きなどんぶりなどを用意する。例えば3人分なら茶碗のお米4杯~5杯
2、そのどんぶりに納豆を入れて10分以上力を入れてかき混ぜる。真っ白になるまでひたすら汗をかきながら箸でか
き混ぜる。
3、そのあと醤油、西洋辛子、しらす干し、薬味のねぎを入れて10回ぐらいかき回す。
4、そのあと白飯を人数分だけ納豆をかき混ぜたどんぶりに入れてかき回す。
出来上がり
*納豆のねばねばが貴重品で白くなったねばねばが美味しい。どんぶりにつきねばねばも食べなきゃあ。ねばねばのあとの豆はエキスを取ったあとの残りです。どんぶりの中のねばねばをそっくりご飯にこすり付けるように丁寧に擦り取り茶碗に盛り付ける。
*納豆とオクラを一緒に混ぜて食べるも良し。元気が出るよお・・・・。