ある家の主人が亡くなると後家が二人出来ると言われた。何のことかわかった。昔は林業が主力の村で貧しかった。白米も昭和30年代まで盆と正月だけがほとんどだったと。他にレジャーが無いから聞くところによると結構下半身の交流も盛んだ。
ある時の冬、地元の民宿で何かの用事で炬燵に入ってそこの主人と話が終ったので酒を飲み始めた。そこへ数軒先の奥さん、50歳前後の未亡人がやってきて話に加わった。
ここの貧しい村では評判のスケコマさんらしく少し酔いがまわってきたところ未亡人を口説き始めた。炬燵の中で足で未亡人の股座を押しながら「貸せやい。」などと抜かす。未亡人もまんざらでもなさそうだが、私の手前「よせやい。」などと言って帰って行った。
この「貸せやい。」はおもしろい表現だと思ったが、後日業界の借地権の講習があり正しいまとを得た表現だとつくづく感じた。
夫婦では自分の生殖器は自分の物でありながら自由に使えない、もし相手に無断で使ってばれれば怒って事を起こした相手に慰謝料を請求出来る。独占権のある借地権である。今回片方が後家だが民宿の親父は奥さんに怒られるか離婚されるかもしれないがこの後家さんは相手の奥さんから訴えられることになる。
自分の独占すべき使用権を無断で使われたのだから当然だ。従って貸せやいお借り致しますの口説き文句はやらせろなどよりははるかに上品で正しい日本語の使い方である。
ピンバック: クリスタン ルブタン
社長のブログ 雑学放談 | 村の性生活と借地権