少し混雑している地下鉄内で釣革に掴まって立っていると、30才代ぐらいの男性に席をゆずられた。これは日本ではなく、北京とソウルでの体験でした。初めてのことなので少しこっぱずかしいが外国のことなので、軽く謝々、軽くアニガセヨと礼を言って座る。うれしくもある反面、年寄りにみられたとの口惜しさも残る。また、日本の地下鉄だったらこんなことはまずないと情けなさも残る。 先日、ある私鉄でかなり空いている時間だが優先席にて十代の女性がメールや電話で話していた。空いているからいいものの、遠慮もうしろめたさもみじんも感じない。北京やソウルと較べてのこの落差。このようにしてしまったのは私達大人の責任を痛感する。経済第一、しつけ第二、自分の家族最優先、他人は蹴落とせ主義のなせる業か?ちなみにこの優先席のネエチャン、携帯電話の電磁波が脳へ与える影響を心配したが、顔をみると既に脳ミソがとろけちゃっているような、顔をしていたので私はその車輌からそっと立ち去った。