あまり西武線の各駅停車の電車に乗ったことはないが友人と夕食会食後、高田馬場から西武新宿線にて帰路に着いた。
8時頃で帰宅の人達で急行はいつもの通り満員に近いし、急ぐ必要もないので勇気をもって拝島行各駅停車に乗る。
少しほろ酔い加減なので座って帰宅は気持ちがいい。
急行停車駅の鷺ノ宮や上石神井駅、田無駅のひとつ手前駅まで来るとかなり空いてくるが、急行電車停車駅に着く各駅行電車との待合わせをするので、急行電車からどっと各駅電車の乗り込んで来る。
私はホーム反対側の急行電車を見ると、それでもかなり混んでいて吊り皮につかまっている人、窓に寄りかかっている人、皆さんかなり疲れているなあと感じるし戦争映画で観た事のある日本兵の捕虜がシベリアに連れて行かれるのを思い出した。
なんのことない銃がないだけの違いで毎日、毎日この混雑電車で通勤は精神的に強要されているのと同じではないか。
一刻でも早く家族の待つ家に帰りたいのは分かるが、各駅停車で10分か20分違いでゆっくり座れるゆとりもいいものだ。
スローライフの始まりだ。
毎日暗いニュース、不景気、どん底、大気汚染、政治の貧困、この世の終わりか。
日本はどうなってしまうのだろう。不安が一杯。
そうではないだろう。嘆いていても始まらない。元気を何とか出そう。
先日、中国から友人が来て日本のこの惨状について話すと彼は「日本は心配ありません。落ちる処まで落ちれば聡明な日本人は気がつくはずだ。そこまで行き着くと今度は一致団結して必ず盛り返してくるのだ。中国人にとってはそれが恐脅だ」と。
まんざら捨てたものではないのだ日本。はっと気づかされた。