リゾート不動産、春の売り出し準備の準備に片品村にいる。今年は雪不足で道路にはほとんど雪がない。人口降雪機のない村営スキー場は客もまばらで毎年赤字が続き、スキー場の身売り話が浮上してきた。新潟上越地方のスキー場も外資系資本への身売りも己に数箇所あり、それもアジア系例えば台湾のホテル王と呼ばれる会社が買収したとも聞く。片品村のスキー場の歴史は昭和30年代に始まりそれまでは日本の寒冷地農村の冬の過ごし方は、炭焼きか出稼ぎだったのが一転スキー場が出現、一スキー場約60人の冬期のみの雇用で現金収入がありスキー場に勤め出稼ぎに行かなくても家族団らんで一冬過ごせる。加えてスキー場に売った山林や畑の代金で民宿を開業、これがおりからのスキーブームに乗って大盛況。畳一畳に一人泊める時代もあった。しかしバブル崩壊後、少子化や不景気も手伝って年々スキー客の減少が続く、調子に乗って銀行から借入れて設備投資をしたホテルなどは不良債権と化した。それも一部落ごとの単位での返済不能だ。赤信号皆で渡れば怖くないと部落の中の民宿やペンションの多くが借金だらけでいつかは競売になるのでしょうが、居住してまかりなりにも商売しているので金融機関にとっては始末が悪い。営業権を他人に譲渡し自分が雇われている形をとる宿泊施設もある。結局ペンションは流行りすたり商売でホテルや大旅館のあまり客を体裁だけととのえて多少気取った姿でブームに乗せたということだろう。経営者の多くはその質も決して高くない。スキー場、民宿、ペンション残酷物語。つづく。。。